✨日本特殊教育学会(水戸大会)自主シンポジウムでの発表報告
2025.10.03
研究・報告
横浜国立大学D&I教育研究実践センターは、2025年9月に開催された日本特殊教育学会 第63回大会(水戸大会)において、「特別支援教育支援員の専門性を再考する―インクルーシブ教育を支える『専門職支援員』の役割と育成―」をテーマに自主シンポジウムを行いました。
本シンポジウムは当センターの髙野講師らが企画し、早稲田大学の木村氏、当センターの芳賀講師が話題提供を行いました。また、指定討論者として、横浜市教育委員会の指導主事・相田氏、横浜市立二つ橋高等特別支援学校学校長の古川氏を迎え、活発な議論が展開されました。
【発表の概要】

〇話題提供1(早稲田大学 木村氏)
小学校における特別支援教育支援員の活用の実態や研修ニーズ、教員と協働する上での課題に関する、アンケート調査や事例分析の結果をご報告いただきました。
〇話題提供2(D&Iセンター 芳賀氏)
当センターが取り組む「専門職支援員」の派遣と養成カリキュラム開発について、支援計画作成、担任との連携、記録の在り方など現場実践に基づいた報告を行いました。
その後、指定討論では教育委員会および公立学校管理職の視点から、専門職支援員に求められる専門性と養成の方向性について意見が交わされました。
【今後に向けて】
本シンポジウムを通じて、通常の学級におけるインクルーシブ教育を支える新たな専門職の必要性や、体系的な養成のあり方を改めて見直す機会となりました。
当センターは今後も、教育委員会や学校現場と連携し、専門職支援員の育成・派遣を通じて、すべての子どもが学びに参加できる教育環境づくりを推進してまいります。